学会の活動

研究会報告

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情報流通構造の事例研究会 10月活動報告

10月26日定例会開催 参加メンバーは7名
テーマ「炎上のメカニズムを検証する」として10月初旬に話題になった
企業広告事例を検証し議論した。


(1)非難された広告表現について
(2)SNSではどのような人々が誰の何を非難していたのか
(3)当該企業の公式表明の内容と掲載フォーマットは謝罪姿勢に合っていたか
(4)過去に同様な非難を受けた事例はあったか

SNSで非難コメントが一日に6万件以上が投稿されたことを受けて、
次の日の午前中には当該企業は広告展開を中止した。予定では大規模に
継続的に広告キャンペーンを行う予定であった。投稿されたコメントを
分析したところ、広告の拠点と広告表現に対する非難であった。つまり
企業名を掲げて直接非難が集中しているのではなく、「炎上している風景」
だけを見て「炎上状態」が広く拡散している状態だった。


企業の謝罪公式コメントのサイトには営業要素も含んでおり、掲載の形式
(サイトの掲載フォーマットの様式)もこの場合には適正ではなかったと考える。
タイトルのスペースや画像掲載の割り振りが謝罪にふさわしくない様式であった。
炎上や予期せぬアクシデントは起こりえる。


他社事例をクリティカルな視点で検証し「自分事化」して対応策、イメージ回復策
を議論した。定例会ではあえてテーマを縛らずに旬の話題やメンバーからの問題提起
など自由闊達に議論している。スポット参加も歓迎します。

次回は11月29日月曜日18時開催  
テーマは「コミュニケーションプランニングのメソッド」コミュニケーション
プランのプロセスについて PRSA(アメリカの広報協会)が最善としている
流れがあり、紹介します。 簡単に説明すると、以下の通りです。
Research Planning Implementation Evaluation RPIE 方法と呼ばれています。

12月も開催が決定しています。12月13日月曜日 18時より
テーマは「フェイクニュースの生態系を読み解く」
学会会員でもある藤代 裕之氏の新著「フェイクニュースの生態系」マスメディア、
ミドルメディア、ソーシャルメディアにプラットホーム(ディストリビュータ)
を含めた生態系が丸ごと汚染されている、という問題意識でその現状を確認・分析し、
新しい(除染された)生態系を確立するためには、、という論を展開されています。
これをもとに事例検証を試みます。


参加希望者は tashiro@materialpr.jp まで

主査:田代順