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第96回広報塾 「SNS選挙という罠」を読み解く――情報とストーリーに流されないために

概要

参議院選挙・都議会選挙、そして韓国大統領選と、今年の夏は選挙報道が熱を帯びています。そんな今だからこそ、考えたいテーマがあります。

今回の広報塾では、話題の新書『SNS選挙という罠』(平凡社新書)の著者であり、作家・批評家の物江潤氏を迎え、SNSがもたらす“ストーリー化”と選挙の危うい関係について読み解きます。

SNSは単なる情報流通の場ではなく、「敵を倒す」「仲間と連帯する」「カリスマに導かれる」といった“物語”を作り出し、人々の思考を停止させてしまう――。
こうした構造が選挙にも及び、ファクトチェックさえ無力化される状況を、兵庫県知事選を例に具体的に解説します。

私たちはどこから考え、どう抗えばよいのか?
吉本隆明の思想にもふれつつ、現場から思考を立ち上げる「足元の思想」を軸に、今後のPR・広報のあり方をともに考える90分です。

登壇者

 物江 潤(ものえ・じゅん) 氏 

作家・批評家。1985年福島県喜多方市生まれ。早稲田大学理工学部社会環境工学科卒業。東北電力、松下政経塾を経て、政治・社会・教育について執筆活動を続けている。

SNSがつくり出すストーリーや社会に漂う「空気」に巻き込まれず、現場や経験を出発点とする「足元の思想」を軸に社会の変化と向き合う。自己発信の手段としてSNSは用いず、書籍や現実に触れた言葉が届くメディア空間を重視している。

メディア出演に「そこまで言って委員会NP(読売テレビ)」「大竹まこと ゴールデンラジオ(文化放送)」「ABEMA Prime」などのほか、各新聞・雑誌などでも取り上げられている。

著書に『SNS選挙という罠』『デジタル教育という幻想』(以上、平凡社新書)、『空気が支配する国』『デマ・陰謀論・カルト』(以上、新潮新書)、『現代人を救うアンパンマンの哲学』(朝日新書)、『入試改革はなぜ狂って見えるか』(ちくま新書)などがある。

 新著紹介
『SNS選挙という罠――自分の頭で考え直すために』(平凡社新書)
SNS
時代の“民主主義の危機”に鋭く切り込む話題作。

■物江潤氏より:なぜ、『SNS選挙という罠』を書いたのか

2024年の兵庫県知事選に関する報道に、私は強い既視感を覚えました。

これまで、SNSがもたらす感情の暴走や「正義の共有」が、社会にどう影響するかについて論じてきましたが、その影響がいよいよ選挙という民主主義の根幹にも及び始めたと感じたのです。

 

この講演では、SNSがもたらした“ストーリー化”の罠と、それに抗うための思想的ヒントを探っていきます。

開催日時:

2025年7月2日 (水) 17:00~18:30(★Zoomによるオンライン開催)

タイトル:

第96回広報塾 「SNS選挙という罠」を読み解く――情報とストーリーに流されないために

参加費:

無料

募集人員:

80名

参加資格:

日本広報学会会員以外の方もお申込みいただけます

ZoomのURLはお申込みをいただいた方にメールでご案内します。

問合せ:

日本広報学会 事業委員会 委員長 田代 順

参加ご希望の方は下記申込みフォームに必要事項をご記入の上、お申込みください。

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