学会の活動

日本広報学会賞

概要Outline

「2022年度 (第17回) 日本広報学会賞」イメージ画像

2022年度 (第17回) 日本広報学会賞

2022年度の日本広報学会賞は、2021年4月1日から2022年3月31日までに公開された図書・論文で、自薦・他薦合わせ研究奨励賞3件、教育・実践貢献賞5件の推薦があった。審査は、7月13日に第1回審査委員会を開催し審査方針を確認の上、8人の委員による作品の読み込みに入り、9月8日までに各審査委員より評価票の提出を受け、9月9日に第2回の審査委員会を開催。各委員が提出した評価票に基づいて慎重に討議を行った。

審査の結果、研究奨励賞1点、教育・実践貢献賞1点への授賞が決まった。

(研究奨励賞)
 「学生募集広報の戦略と実践」
  -高校・予備校とのコミュニケーション-
    喜村仁詞/永野拓矢 編著
    門馬甲兒/岡本崇宅/竹内正興 著/ 大学教育出版

研究奨励賞の「学生募集広報の戦略と実際」は、大学の広報を学生募集の分野に絞って分析し戦略提言を行っているもの。18歳人口が減少する環境下、入学者の確保が多くの大学にとって喫緊の課題である中で、これまで「大学入試広報」としてまとめられた著作は限られていた。先ず、その意味で本作の意義は大きいものと評価された。本書の中では、受験生、高校、予備校など多面的なステークホルダーとのコミュニケーション活動について考察していて、著者の実務経験に基づく詳細なデータから、実務面でのニーズに応えながらも、ブランド論や消費者行動論など、既存の理論を押さえ、独自の分析結果を展開するなど、学術的な側面も持ち合わせている総合性が評価された。
更に、本書は実務的な考察から学術的な研究へと展開しようとする過程にあるもので、受賞により、編著者の今後の研究を奨励するとともに、本学会に多数居られる実務家会員の方々にとって、実務の場における経験やデータを踏まえ、それらを学術的議論と接続させて見直していく姿勢も大変参考になるものとして評価され授賞が決定した。

(教育・実践貢献賞)
 「大学広報を知りたくなったら読む本」
    谷ノ内識 著/大学教育出版

本著は、著者の追手門学院での業務の経験と全国のデータから、広報業務についてケースを詳述し、他の論考も押さえながら考察を加えている。また、大学広報をテーマにしているが、広報全般に通じる普遍的な内容が俯瞰されている。これまでの大学広報関連の著作は断片的なものが多い中で、包括的に纏められ、かつ文章も非常に読みやすく、大学の広報活動に対する示唆が豊かなものになっていることが評価された。尚、審査の中では、今後、このスコープで、客観性と実証性や論理性を高め、論文に仕上げたものも期待したいとの声もあがった。

以上が受賞作品であるが、今回、「広報研究」第26号で査読付き論文の掲載が無かったこともあり、論文の推薦件数が限られたことが残念であった。ただ、「広報研究」第26号の編集後記に述べられているように、掲載には至らなかったものの、新しい研究者による投稿が増えたようで、大変喜ばしいことです。今後、さらに、多くの学会員によって論文投稿がなされ、そこから掲載に繋がることに期待したい。とともに、日本広報学会会員の皆様に、「広報研究」はもとより、広報周辺分野の学会誌も含めて更に視野を広げて頂き、この広報学会賞への自薦・他薦をお願いしたい。

学術貢献賞

該当なし

研究奨励賞

喜村 仁詞、永野 拓矢 編著
門馬 甲兒、岡本 崇宅、竹内 正興 著  

【図書】「学生募集広報の戦略と実践」ー高校・予備校とのコミュニケーションー

教育・実践貢献賞

谷ノ内 識 著

【図書】「大学広報を知りたくなったら読む本」